カウンター

圧迫されている

韓国の群衆事故、「細い坂道の『群衆雪崩』」、「下敷きになる人を助けようとして折り重なってくる人の下敷きに」、「楽しいはずが一瞬で犠牲に」、「『押せ』という言葉が聞こえて一気に」・・・こういう言葉と圧迫のイメージが、他国の惨事ではなく自分の境遇を感じさせる。細くても歩ける道はあるはず、楽しい暮らしは続くはず、自分より困っている人を助けられるはず・・・が突然にどうしょうもない事態になるかもしれない。。

 

この事故、1平方メートルに16人の密集とあった。前に、東京から帰るために乗った朝の山の手線(新宿→品川)でラッシュアワー体験。リュックサック背負い、中程度の旅行バック手にした波風夫妻は死がそばにあるような19分間の恐怖を味わった。乗客は「何なのよ、このジジイとババアは」と思ったに違いない。蹴らりたり文句言われなかったのはこんな時間帯には存続しえない田舎丸出しの白髪老人夫妻だったからだろうか。吊り輪握れてラッキーだった波風氏と、その腕に必死な形相でひしとしがみついていたママヨさん。あれで1平方メートルで10人くらいだろう。

 

韓国の犠牲者の方々のご冥福を祈る。そして雑踏に日々耐えて仕事している方々の偉さを思う。加えて、圧迫の世に生きる我が身の切なさも。

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