カウンター

そんな人生

バスと私

                                 杉山  平一

 

走っていったのに

バスは出てしまった

 

やっと次のバスに乗れて

ふと  降りる駅に気づいて

あわてて立ち上がったとたん

ドアはしまってしまった

 

今度こそと気をひきしめて

うまく飛び降りたと思ったら

違う駅だった

 

大きな図体をひきずって

最終バスはゆっくりと消えていった

 

思えばそんな人生だった

 

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汽車通学で発車に間に合わなかった夢を昔から何度も見ますとママヨさん。なにかをちゃんと終わらせなければ、と切羽詰まっている時らしい。寝込んでいた先日も見たと言う。

詩は、与える感情が人によって随分違うものだなあ。波風氏には思いもつかない感想。

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