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蜜柑

並べると面白い 金柑

晴れても寒い。油断厳禁の4月半ば。夜9時に寝て、台所からの物音で目を覚ます。ああ、もう朝なのかと思ったが窓の外は未だ闇。目覚ましは11時半をさしている。あの音は寝る前の後片付けか、小豆を炊いていたなあ、タケノコを料理していたなあなんて思い出しているうちに目が冴えてしまった。
何だか喉が渇くなあ。突然、蜜柑を食べたくなった。

この冬は、今までに無く色々な蜜柑をいっぱい食べた。いっぱいいただいたからだ。檸檬、グレープフルーツ、甘夏缶、紅まどんな、甘平、いわゆる冬蜜柑。それに文旦、金柑も食べた。丸くて暖色で、酸っぱくて、甘くて、皮が被った果肉なのは同じ。でも目をつぶって下に乗せても違いが分かる果実。丹精込めて作り、目指す食味を獲得した果実。人間が猿から進化したように、蜜柑も元々は一種類だったのだろうか。遺伝子もほとんど同じなのだろうか。

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