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雨が続いたら

海老原喜之助 雨の日

降りそうで降らず、寒そうでそうでもない天気続く。従って、大工仕事に日がな勤しむ老人生活。電動工具の盛大な音量におののきと世間の皆様に「もうすぐ終わりですから。少しの間だけ我慢して下さい」と祈りつつ、、鑿(のみ)と鉋(かんな)と鋸(のこぎり)に持ち替えてホットする日中。その分、読書とイラストは遠のき、調理を少々。昨日昼の『味噌ラーメン』は秀逸。味噌と甜麺醤と豆板醤と生姜を使い、肉味噌のトッピング。「これどうやって作ったの?」とママヨさんの高評価。

雨が降ったら読む本が溜まってしまった。
「コモリくん、日本語に出会う」(小森陽一著:角川文庫)、「ロビンソンの末裔」(開高健著:開高健全作品4:新潮社)、「人生の踏み絵」(遠藤周作著:新潮社)、「ベストエッセイ 2017」(日本文藝家協会編:光村図書)、「決定版 夏目漱石」「漱石とその時代 第2部」(江藤淳:新潮社)。もう少しで読了のもあるが、雪が降れば…。作業合間に97年発行の「幸田文 対話」(岩波書店)開く。何て深いのだろう。
こうやって並べると、どれも『昭和』のものばかり。今日の表ブログに書いたが、時代閉塞の中で、まともな考え方の基本を確かめておきたい気分があるのだろう。そして、考え方だけで無く、揺るぎないもので確信を持ちたいと思う。それが、木の肌に触れる格闘に繋がっているのかもしれない。
もう一冊あった。「般若心経」(2014年NHKテレビテキスト)。

今日の1枚。半世紀ぐらい前、画集で見た海老原喜之助「雨の日」。一切の装飾なく、だいいち嘘が無い。好きだな。

http://booklog.jp/users/namikazetateo