カウンター

ご飯とパンツ

パン2

 盗撮で逮捕の新聞記事。何がおもしろくて、とつぶやいたら、すかさず「何がおもしろくてご飯撮影してブログに載せる?」のママヨ質問。えー、それは…何気ない日常をPC画面で客観化することで…食文化をなんたらかんたら…歯切れ悪い説明していたら、「楽しいからでしょう?あなたも盗撮の人も。私にはまったく理解できないけど」の厳かな断定。そっ、そうか、そうだなと納得させられていたら、「朝ご飯撮影した時、テーブル片づけれって怒鳴られ、あなたは楽しそうだったもん」と、根に持つタイプのママヨさんの締め言葉。

 良かったのは、立男の老後人生の興味関心がパンツでなくご飯だということ。三度三度ご飯を食べられるのが何より幸せと実感中。あとの生活面の諸事は、三食飾るオプションみたいな…。こんな気楽さは、ママヨさんいてくれるからで、甘えてばかりではダメだと思う立男。定年退職前に決意した「いけてる主夫」挑戦は再就職の忙しさで休戦していたが、少し還暦後生活にも慣れて来たから再挑戦を。というわけで「もしものこともあるから、パンの作り方なんかも教えて」と言ったら、少し間置いて了解してくれた。食い意地だけの心伴わない決意表明だから作業全行程うたた寝し、できあがったのを遠慮がちにいただいた。お礼に旨い旨いを連発したら、3日後久しぶりにカレーパン作っていた。静かな秋の夜、老夫婦はテーブルに向かい合って黙々と食べた。出来上がったばっかりのあんパンも、マヨネーズパンも。静かにむしゃむしゃ食べた。「求めない−すると 簡素な暮らしになる」(詩集:加島祥造)読んでみるかな、と思う欠けた大きな月の寒い夜。

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