カウンター

今、うどん打ってます。

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明日の波風食堂開店に向けてうどんを打っている。粉に塩水を混ぜ手で捏ねて45分間寝かせているところ。その間にこれを書いている。その後、約3時間、足を使った踏み込み作業。今日の湿度と水と粉の案配が上手くいき「しっとり感」のある生地ができた。これまで30回(意外に少ないが)ほど打ってきたおかげ。問題はこれからの、生地に均等に水気を浸透させ、踏んでは折りで多層構造のミルフィユ状に仕上げると、シコシコ、ツルリンのが出来る。

出汁も先ほど仕込んだ。昆布、煮干し、混合節に水を加え一晩おいておく。明日、これに薄口醤油と砂糖で仕上げる。麺切りは茹でる少し前だ。ネギは畑から、切り口が波風マークの『つ』のデザインのナルトも準備完了。副食は内緒の●●ご飯。冷菓は玉子プリン、そして波風コーヒー。満足して貰えるかなあ。
明日来てくれる方々のことを思いつつ、「美味しくなあれ」と念じてすすめる。

チキンソテーの夜

案内ハガキいただいた展覧会に行く。丁寧で清潔な画風100号の18枚、晩年から描き始めた作者90歳。展覧会後、全て白く塗りつぶし中学校の美術クラブに寄贈と新聞に。こういうふうに人生とよりそった楽しみを完結させる道もあるのだなあ。

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帰りに買い物。台所で見つけた未開封の水飴食べるための塩煎餅一袋、新聞のレシピで見たチキンソテー調理用の鶏肉、バナナをクリームで巻いた小さいケーキ1包み。どら焼きの皮作る蜂蜜は、年金生活者なんだからもっと安い店で買おうねとママヨさん。

 

もも肉と間違えて胸肉買っていた。ママヨさんに「マニュアル(レシピ)はあくまでも参考、そこからズレてもズレたなりに作るのが家庭の料理。失敗からも学びなさい」と指導受け、心新たに挑戦。もも肉と違い脂少なく多少ぱさぱさ気味だが、塩でなくバター醤油で仕上げ。じっくり弱火で焼く意味を知る。付け合わせ、ポテトサラダ、トマト、ブロッコリー。調理時間20分。

※多少は画像のような感じになったが、もも肉ならこんな画像になるなあと思った。あくまでも「弱火でじっくり」だね。

遊び心、どこいった?

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ガリ版刷りの学級新聞みたいなのを作りたくて、『波風新聞 面白荘(おもしろそう)』に着手。波風食堂の活動紹介もあるが、とにかく「作りたい」のだ(笑)。木工作みたいな『紙工作』。
先月中旬から始めているがすすまない。半世紀かけて身につけた硬い『公的お便り』の枠から全然自由になれないからだ(涙)。PC使った技術は忘れていないが、「初任給で買ったガリ版印刷用具一式、捨てなけりゃ良かったなあ」なんて思う。

 

今こそ自由で天真爛漫、天衣無縫に行けると思っても、それなりに努力して身につけた表現方法と技術、別の言い方だと身についた錆は頑強にしぶとい。「いやはや、俺はこんなに頑固で保守的だったのか」と意気消沈落。紙面に、全然楽しさが踊らない。


ママヨさんに数十年ぶりに髪を切ってもらう。「次に床屋さんに行ったら、ひどいねと言われるよ」と嫌がっていたが。テーブルに置いた鏡にママヨさんの真剣な顔。「あっ、右が長い。今度は左が長い」とやっている。真剣だがいいかげん(笑)、いいかげんだが面白そう(笑)。こんな感じで『面白荘』も作りたいんだよ(吐息)。

※画像は、思い出深い「あとりえ華」にあった木工作、こういうのは自由な精神、遊び心なければ作れない。うらやましい。

ところで、ママヨさんの作ってくれた髪型はとても気に入った。帽子を被らずコンビニまでオヤツを買いに行く(笑)。

小さな芽

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アルミの少し大きなバケツに、花の苗。下はマリーゴールドだが、上は知人からいただいた3種類の中の一つ。どんな花が咲くのか分からない。波風家は、こうした小さな芽が好き。いじらしくて、健気で、命を感じる。天気予報を注意深く見るようになり、風邪ひかないかと心配し、土乾いてないかと一日に何度も指で確かめる。風にそよぐ様子に、茎は折れないか、風邪はひかないかと心配しつつ、この風が茎を強くし葉と根を立派にしてくれるのだと思う。

 

高価な花は一つも無い花畑。藤色の都忘れが咲き、青色の方は花火打ち上げ前のように蕾を用意している。毎年この頃、寒気で駄目にしてしまう朝顔だから、その日の様子で玄関や小屋(波風食堂)に避難させる。これが苦でないのが老人生活なのだろうなあ。

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