カウンター

今日と同じ

波風氏とママヨさん、そう遠くない頃に分かれが来る。性格の不一致とかでなく生物学的終焉、あと3年で後期高齢者だもの。これ美味いなあと、ニラ豚のチヂミと玉子スープ食べながら、残った方はどうすりゃいいのかなあと「もしもの時」を口にしたら、怪訝な顔のママヨさん。

 

今日と変わらないように暮らせば良いし、それ以外何かあるのですか?と、うっかり忘れた物のありかを尋ねた時みたくきっぱり教えてくれた。物足りない気もするけれど、それが一番イメージできる未来だよな。そうか今日と同じか、朝起きて顔洗い、鍵閉めてオシッコして寝るだけか。あっさりした調子で「明日も今日と同じだよ」なんて言いながら、自分が朽ちる日までウドン打ってるのも素敵だな。大皿にまだ残っていた1片7をラー油垂らした酢醤油につけ、ゆっくり口に運んで噛みしめた。

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