カウンター

汲む の後半

(表ブログの画像の詩から続く)

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな

ぎこちない挨拶 醜く赤くなる

失語症 なめらかでないしぐさ

子供の悪態にさえ傷ついてしまう

頼りない生牡蠣のような感受性

それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇 柔らかく

外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事

すべてのいい仕事の核には

震える弱いアンテナが隠されている きっと・・・・・・

わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました

たちかえり

いまもときどきその意味を

ひっそりと汲むことがあるのです

 

題名のY・Yは、『夕鶴』の女優山本安英

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