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春の暗い夢


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舞台が開いて、お客さんがずらっと並んでいるのに理由があって最初の台詞を言うことが出来ない。自分は舞台袖、相手は舞台の上ではじめのうちは平静な顔だったがだんだん「何やっているの」という顔に変わっていた。逆光で客席からはわからないが自分を睨んでいる。ゾッとするほど怖い『つう』だから、俺は『よひょう』なんだな。うすうす夢だとは気づいている。

 

始められない理由がやっと無くなり、ほっとする。客席の方も何かあったのか?という感じで少しザワザワし始めたところ。良かった、落ち着け、落ち着け、さあやるぞと思ったら最初の台詞を忘れていた。いや、台詞を一つも思い出せない。うわ~~っ、となって目が覚めた。夜中の2時だった。

 

前日も夢を見てうなされた。覚えている一部分は、見知らぬ男がいて、まぶたを閉じるとそこは枯れ枝の生えた小さな草地、瞬きするたびにバサバサと冷たい風が流れてくるような寒々しさ。やっぱり夜中にうなされて起きた。なんだろうなあこの夢、思い当たることはないのだが妙にリアル。

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