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この曲も

69年のSimon&Garfunkel『ボクサー』。これも歌詞の意味を知らず感覚だけで聞いていた。机の前の小さなラジオ、夜9時ごろの若者向け番組で数ヶ月間、繰り返し繰り返し流していた。司会が「これを聞かないでどうする!」みたいに。この男性デュオを当時の高校生は、ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』で知った。♫「サウンド・オブ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」「スカボロー・フェア」「4月になれば彼女は」。

 

ニューヨークの貧しい少年の話、ぐらいしか知らずそれ以上の関心は無く、この曲のもの悲しさに惹かれた。最後の方のサンドバックを叩くような音が印象的だ。TVのコロナウイルス蔓延するニューヨーク、画面と違ううらぶれた街のイメージとこの曲が頭の中で流れる。この時代、一方でエレキギターの勃興があり、もう一方で心に染み入るようなアコースティックギターが健在だった。

 


Simon & Garfunkel - The Boxer (from The Concert in Central Park)

 

 

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