静かで質素な生活は、絶え間ない不安に縛られた成功の追求より多くの喜びをもたらす｡
1922年、帝国ホテルで物理学者アルバート・アインシュタインが、ボーイさんへのお礼にホテルのメモ用紙２枚に書いた言葉。この言葉の深い意味は分からなくても、誰にでも自分の人生を考える立ち止まりを与えてくれる言葉。それを、初めて会ったボーイさんに書き残す人柄に唸る｡もう１枚には『意志のあるところに道あり』と記された｡
どうでもよいことだが、2017年のオークションで、156万ドル(１億77千万円)で落札されたという｡この種のものが極めて珍しい証拠なのだろうと思うが、どういういきさつで、貰ったボーイさんからこういう場所に辿り着いたのか｡善意がこんなふうに取引されることに残念な気もする｡
