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滅びるね

TVで顔を見るたびに「奸佞だ、奸佞」と浜矩子さんの母親が言うそうだ。(『大借金男・百間と漱石センセイ』)。『走れメロス』の王が奸佞邪智(かんねいじゃち)だった。あらためて辞書で調べ得心。もちろん菅という男のこと。

 

奸佞=心がねじけて人にへつらうこと。奸佞邪知=ゆがんだ心で悪知恵を働かせ、人に取り入ろうとすること(広辞苑)。この男が醸す気分を一発で言い当てている。今朝の新聞で、日米軍事同盟強化の報を知り、この4文字熟語浮かぶ。国政も外交も駄目、安全も経済も暮らしも全て暗くする最低の首相。

 

こういう馬鹿を「他の選択肢は無い」という理由で王に担いでいられるのは、庶民が必死に働らき我慢しているからだが、メロスの場合は艱難辛苦の末に王を改心させ、メロス万歳、王様万歳で大団円で終わる。が現実は真逆。漱石三四郎』で、日露戦争勝利で国中が浮かれている時に「滅びるね」と車中同席の広田先生が言った言葉も思い出し暗澹たる心持ち。

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