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続 暮らしの底

先週、2夜連続のNHKハートネットTV』、施設出身の若者の今を伝える。親頼れず、一番信頼する施設にも迷惑をかけると相談できず自らSNSで連絡を取り合い励まし合う笑顔に目が離せなかった。

 

施設出身の若い女性の主宰者。食料品や化粧品などを箱詰めして送る、成人式に出られなかった後輩に着物を着せてあげる。本来、助け合って生きるために必要な社会、それが辛うじて未だ機能していると思っていたが、コロナで霧散しかねないギリギリ状態なのを映していた。『自助』とは自己責任の別称であり、『公助』とはほぼ権力あるものどうしの融通としか見えなくなってきた時、こういう『共助』があったのだ。行政支援がないから、クラウドファンティングで財政賄っていた。

 

苦難を境遇のせいにせず、自分に対して自分の悪口を言わない若者たちに驚き勇気が湧いてくる。底が抜けた先にやっぱり底を作ることは出来るんだなあ、という感じ。

 

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