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9月3日(土) 古い油

昔の記憶が香る


 全一日曇りだった昨日。朝顔30個咲き、コキア茂り、ガク紫陽花が見ごろ。雨が降らないので、観葉植物ポニーテールの土替える。背丈ほどのを一人でやったから腰の痛い今朝。ママヨさんは友達とパークゴルフに行っていた。

 テレピン、ポピー、リンシード、シッカチーフ、ストリッパー…。「いつかまた…」と捨てずにいた油絵用オイルを始末する。蓋を開けると未だ残る強い匂いが、30年以上前の時代に連れていく。全部を捨てきれなかったのは、未練があるからだ。絵具が残っていてももうだめに違いない。

 何かを片付け始めたら、新しい未練を覚え、それを振り切って片付け始め、また未練が浮かぶ、こんなのが死ぬまで続くに違いない。人生後半はそんなものだと思いながらやるしかないなあ。

 托鉢の最中の俄か雨で雨宿りをする。一息ついて、自分には頭陀袋と鉢しか持っていない。思わず笑い、生涯無一物の暮し方も、さっぱりとして良いなあ。
 眠られず開いた良寛の書。書の良し悪しは知らないが、気持ち良い墨の跡だ。

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