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須田 剋太

 古い美術雑誌で立ち止まった。画家、須田 剋太(すだ こくた 1906〜1990年)。色、形、肌…これが日本の油彩か。なんて豪奢で真っ直ぐで力強いのだろう。

 書もいい。絵と書の出どころが同じだ、生命力が奥底からどんどん迫ってくる。読んでわかる字を書いている−あたり前みたいだがそうでないのが多い書家という方々の書。庶民は読めてなんぼだ。「街道をゆく」(司馬遼太郎)の挿絵で有名らしい。伸び伸びしていて気持ちよい。明日にでも滅びるかもしれない日本の風景、洋画家が描いてる。

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