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アイヌのデザイン(意匠)

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一昨日の夜、図書館で本を借りた後、ホワイエでやっていたアイヌ工芸展を見てきた。全くの偶然。刺繍が施された木綿衣、タペストリー、マキリ、木彫り、道主催の巡回展のためか規模も内容も展示も見応えがあった。

裾や袖口や首周りから悪霊が入り込まないように施されたトゲトゲの文様、作者毎に多様な意匠があった。アイヌの精神はこうした誇りあるデザインを背骨にして守られてきたのだろう。「アイヌ」は人間という意味だが、アイヌ文様は飾りというよりもっと深い人間愛を形にしようとしてると思う。精神を作る・守るデザインというものがとても興味深い。なぜ世界中の女性が夫や子どもの服を作るときに模様を施すのかを染色家の志村ふくみさんが語っているが、それと重なる。

 

一昨年、日本民藝館主催「アイヌの手仕事展」を民芸館の近くに住んでいる息子に伝えたら、驚いたと言っていた。今度、何に驚いたのか聞いてみたい。

http://booklog.jp/users/namikazetateo