除雪の後、『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』をずうっと読んでいた、というか写真の絵を見ていた。副題「やさしい線」、50歳で具象から抽象に転じた画家の軌跡。
マチス、ピカソに直接影響受け、レオナルド藤田やイサムノグチと交遊する部分も興味深いが、名声が上がるにつれより自由さが増し、子どもみたいな無邪気さ、障害者アートみたいなひたむきさに惹かれる。
扉に「画家は自分のすきなもの、愛しているものをよく絵に描くんです。愛しているところに美があるからなんです。愛と美は離れることができません。」(猪熊)。強く印象に残った言葉というか絵の印象が「混沌と秩序」。心の何かが整理される感じ。香川県丸亀市に画家の美術館。行ってみたいな、本場のウドンもあるし。