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最後の日

今日が2019年度最後の日。「2020」の練習期間みたいな正月からの3ヶ月間はいつになく重苦しかった。

 

今日の朝刊に「五輪、来年7月23日開幕決定」の見出し、ちっとも心弾まず「浮わついている場合でないだろう」という思いが明るいはずの話題にツッコミ入れる。心なしか新聞の扱いもトップ記事にしては随分小さい。今や五輪の神通力は霧散し、もし今が「五輪招致しませんか」という判断迫られる時なら、話題にするだけでお前は馬鹿かと一蹴されるだろう。規模も開始時点も全然決められない経済復興でオタオタしている中、本来目的の震災復興オリンピックは霞みあざとい政治スローガンが何と空しいことか。膨大な経費と回収不可の収益、大会後の暗転凋落を想像すると堪らない。

 

新聞ラストに「志村さん死去 聞きたかった『だいじょうぶだあ』」のほぼ一面全部の特集記事。一国の災いと一人の死が相対化される。それは、不信と共感が揺れ動く中で必死にバランス求めている心の奥底のせい。

 

今日は、まだ明日がある「最後の日」。

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