ウイルスとは何か、7年前発刊の名著『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一著:講談社)を再読する。
・ウイルスは生物でなく限りなく物質に近い存在。一切の代謝をしない。特殊な条件では「結晶化」し鉱物に似たまぎれもない物質。
・ウイルスが単なる物質と一線を画している唯一の、最大の特性が、自己複製能力をもっていること。それはエイリアンさながらで、単独では何もできず、細胞に寄生することのみで複製。
・ウイルスは生物と無生物の間をたゆとう何者かである。私は生物と定義しないが、いまだに決着しない、長らく論争の的。
大げさに言うと、目に見えないエイリアンがアジアに侵入し世界制覇に向かう、それに対して全人類が戦いを開始する現在。叡智と信頼を武器に人類生存をかけた大戦争の様相。国内外で不信つのらせ右往左往するのはエイリアンの思うつぼなんだろうね。
