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騙されない珈琲

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珈琲に対する無知は、何が理由なんだろう。波風氏の場合は、長い間「こんなもんだろう」と勝手に考え惰性で飲んでいたこと。10代後半から40代前半ぐらいまでのインスタントコーヒ、それから60代半ばまでのレギュラーコーヒ-(粉)をコ-ヒ-メ-カ-で飲んでいた時代。そして、レギュラーコ-ヒ-(豆)を挽きドリップで淹れる時代。こう書くと少しづつ進化してきたようだが、何となく「この方が美味そうだ」と偶然でそうなっただけ。

 

一昨年の秋の日、それが劇的に変わった。教え子の焙煎士が波風家を訪れてくれて。「珈琲は生鮮食料品、焙煎したての新鮮な豆を冷凍庫で保存し、科学の実験と同じように正確に淹れる」で、目のウロコが剥がれた。我が家でいつも飲んでいる豆をきちんと淹れてもらったら味も香りも一変した。天井の高い居間に珈琲の香りが満ちた。手品みたいに。唸った。今までで一番安い豆を買い、一番美味しい珈琲を飲んでいる60代後半の今。

 

わかったことは、「名のあるメーカーの品だから」「喫茶店で出しているのだから」美味いという理由にはならないという事実。だから、「適切な値段で適切な味」はとても好ましく、それを波風氏と一緒に学ぼうというのが珈琲教室の開催理由。講師の好意で参加費全額「子ども食堂」応援費にさせてもらうこともあるが、一緒に世界が変わる体験をしてみたい(笑)。
今週土曜日13時から、波風食堂で3回目の珈琲教室。8人ぐらいしか入れない食堂だから、外で試飲してもらうかもしれない。予報晴れだしそういうのも面白い。前に作って一度も使ったことの無い移動用テーブルもあるし。

http://booklog.jp/users/namikazetateo