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古本バイバイ

この著者のを3冊読んだ

 今週は「曇りのち晴れ」か「晴れのち曇り」が15℃前後で続く予報。先週植えた宿根草の苗が震えてる。予約の土(1㎥)が終末に届くはずで、気分はもう庭仕事。

 本を片付けている。長い時間の経過で心の底に厚く沈殿した記憶の層が揺り動かされ、無数の欠片となって散乱する。踏み台の昇降や移したり縛ったりの身体の疲れだけでなく、『こうやって少しづつ終わっていくんだからね』と、囲まれた本に言い聞かされる。疲れるから休み休みやる。床に本が散乱していても、まあいいか、明日もあるし。

 ハードカバーは専門書か昔読んだ小説なのでゴミに。もう誰も読まない。ここ最近のは古本屋へ。前に家に入り切らなかった物置の古い漫画や写真雑誌を売ったら1万円近くになった。今回は『新書』がほとんどで、期待しなかった通り73点で385円也。実に『漫高新低』、波風家書棚は古本屋のそれより遥かに古本置き場化していた。本の片付けもまだ50%の出来。卒論使用の難しいのも久しぶりに開く。古本じゃなく、大事な『古い本』。付箋や鉛筆のメモは20代のもの。高3の時に雨宿りで入った書店で買った大江健三郎著「死者の奢り」(新潮文庫、定価50円)、完全茶色変色のゴミだが、それから半世紀も『国語』に関わってきた出発点。よって、決して捨てることのない『古い本』に認定。

※「女子の古本屋」(岡崎武志著:ちくま文庫)が面白かった。古本を軸に、暮らすということ、人間関係、自分の大事なこと、の缶詰みたいな古書店で買った文庫本。こういう本は波風文庫据え置き本で、売買というバイバイはできないね。

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