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10月20日(木)「ヨーコさんの言葉」

イラストが軽くていいね

ヨーコさんの言葉」(NHK Eテレ、日曜朝)に見入る。『老人エッセー』は断然女性のが面白い。男性のが理屈っぽく偉そうなのに比べ、自虐を武器に無駄なく毅然としているのは、鋭い観察と評価の修行の道場「世間話」にあるのを実感。
「定年になった男が女にうとましがられるのは、言葉を失うからである。男も下らない世間話でも高級なお芸術の話でも、家庭の事情でも心を割ってお話した方がよいのではないか。他者との関係をもっと地をさらけ出して恥を捨てて言葉によって持った方がよいと、私は思うのよ。日本人の老後は長い。だから下らない無駄話ができる男は貴重である」(上記HP「ヨーコさんの言葉」から)

TV画像をそのままの「ヨーコさんの言葉」と、文庫本の「役に立たない日々」を買ってしまった。大工道具の8ミリのダボとケガキを買うついでに。本の方が高かった。昨日、病院の待合室で読み笑いをこらえた。老人生活の確かな一角は「おばさん」だ。夜、絵本の方を読み終え、「母さん(94歳)に読ませてあげたい」と上気した顔のママヨさん。妙に感心した。享年72歳(2010没、佐野洋子さん)→64歳(ママヨ)→94歳(ママヨ母)、こういう回転を易々とできるのが女性だ。なんだか悔しい。いや、羨ましい。

※「ヨーコさんの言葉 フォトギャラリー」→ http://www4.nhk.or.jp/yokowords/40/

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