朝、雲もあるが晴れ。今日は、波風食堂建設スタートの記念すべき日。大工の教え子(47歳)たちが来てくれる。そして腹ペコさんとまめた君(0歳)もお祝いに駆けつけてくれる(嘘)遊びに来てくれるのは本当。
下校時間を知らせる「夜明けのトランペット」。20代後半の波風立男君が、「今日もうまくいかなかったなあ」と職員室の机に頬杖ついて反省していた時の主題歌だ。この時に受け持った生徒も今は50歳。この時代を思い出す時の主題歌にもなっている。いや、教師人生のテーマソングだな。
この曲をバックに「下校時間が来ました。忘れ物のないように気をつけて帰りましょう。明日も…」の放送局員のアナウンスも忘れられないのは、年度途中に転向した生徒の声だったからだ。お別れしたのに声だけが響く切なさ。秋に転校することがわかり、苦手の数学を夏休みに教えた。一生懸命努力した。心配な友達を気遣う優しい生徒だった。その後の人生を最近知った。
「夕焼けのトランペット」と「夜明けのトランペット」を聴き比べると、断然後者が良い。本家ニニーロッソでなく、オランダの天才少女メリッサ・ベネマ(15歳当時)の演奏で。音が柔らかく哀愁に満ちている。
